「正夢なんて、ただの偶然でしょ」
「ありきたりな夢を見て、たまたま体験しただけでしょ」
わたし自身もそう思いますし、だいたい夢なんて、起きて数分で忘れますねw
ただ、わたしは過去に一度だけ、手術麻酔中という特殊な状況で、
ハッキリと夢が現実になるという体感をしたことがあります。
今回はその正夢について書いていきます!
正夢を見るまでの経緯
わたしは先天性の心臓疾患(心室中隔欠損)持ちであり、併発してよく起こるとされている大動脈縮窄症という、大動脈が人より狭くなる病気にかかって産まれました。
ただ、産まれてすぐ0歳の時に、手術を行って完治しているので、今では健常者と何ら変わりませんねw
本題はそこから8年後の小学4年の時です。
0歳の時に大動脈縮窄症の治療で大動脈を切ってつないで広げたのですが、体の成長に連れてまた狭くなってしまうため、バルーン手術を行うことになります。
バルーン手術は血管の中に管を通して、管から風船を膨らまして血管を広げるという手術です。
この手術のために1週間学校を休んで、入院することになります。
学校の友達から、「大丈夫?」とか「死ぬなよ!」とか茶化されましたが、
そんなに危険な手術でもないので、軽く返してましたねw
このやりとりが後に正夢フラグになります。
入院スタート
1週間の入院生活が始まり、1日2日は診断から始まります。
学校の宿題も免除され、病院でしなくちゃいけない事もないので、
漫画読み放題・ゲームし放題で「パラダイスやん!」って思っていたのを未だに覚えています。
そして、3日目の手術当日
足の付根から管を通すからなのか、お尻に麻酔注射をされます!!!
「アーーーッ!!」(穴には入れてないw)
これがめっちゃくちゃ痛い!!
この後、手術室まで運ばれて次第に意識が遠のいていきます・・・。
正夢の内容
真っ暗です。自分しかいません。
そんな中しばらくしていると、
どこからか「頑張れ!」「帰ってこいよ!」という声が聞こえます!
この声には聞き覚えがあり、学校で良く遊んでいた友達の声でした。
しばらく、励ましの言葉や茶化したりふざけたりするような声を聞いていると声が止みます。
すると、学校の先生がポッと目の前に現れて、
「はい」と黄色いリボンの付いた紙の束を渡してくれたその瞬間!目を覚ます事になります。
正夢を実感
目が覚めると病院の一室で、母が隣に座っていました。
安心したような表情ですが、わたしは「ああ、手術終わったんだな~」ぐらいの軽い気持ちです。
すると母が、「学校の先生が見舞いに来てくれて、なんか封筒渡されたよ」と言って、ベット横の引き出しから大きめの封筒を出します。
「ふーん・・・」と思いながら中を開けてみると、中に入っていたのはなんと、
夢に出てきた黄色いリボンの付いた紙の束(手紙)です!
この時、夢と現実が一致して変な恐怖感を感じましたが、手紙には学校のクラスメイトが書いた励ましの言葉や、意味不明なふざけた手紙があったりして、すごく心が落ち着き、思わず笑顔になりました。
まとめ
信じるか信じないかは自由ですが、
手術中に誰かの気持ちが夢になって届くという貴重な正夢体験は、
わたしが言うのも何ですが、かなりロマンチックなので、美談として記憶にとどめています。
今回は普通の睡眠ではなく、麻酔で眠っていたので、麻酔と正夢は何か関連があるのでしょうか?
わたし的には科学的な根拠よりも、
目に見えない人間の意思の力という、不可思議なものを信じる方が面白くて好きですね。