こんにちはhamuwoです!
「子供がゲームばっかりやって困っている」「他にやることがあるのについゲームを始めてしまう」という方に向けて、ゲーム障害の定義や治療法についてまとめます!
わたしは中高ひきこもりで、朝から晩までゲームをやっていて怒られることもありましたが、どうしてもやめられませんでした。
その中毒具合が幸をなして(?)今では、ゲームクリエイターという職業についています。
夢中になりやすいゲームですが、現代になり「ゲーム障害」という言葉が生まれて社会的に問題視されるようになってきています。
「どういう状態ならゲーム障害と言えるのか?」「ゲーム障害ならどんな治療を行うのか?」
自分の体験談もふまえて、まとめていきます!
【ゲーム障害】定義や治療法をゲームクリエイターが真剣に解説!
ゲーム障害とは?
まず、ゲーム障害とは一体なんなのでしょうか?
ゲーム障害は2019年5月に世界保健機関が認定した、新たな依存症です。
2022年1月から施行され、「治療が必要な依存症」として扱われます。
ゲーム症やゲーム依存症とも言われるようですね。
ゲーム障害の定義には以下のようなものがあります。
ゲーム障害の定義
- 他の趣味や日常的な活動よりゲームをすることが優先される
- マイナスの結果が生じているにもかかわらず、ゲームの使用が持続、エスカレートする。
- 個人的、家庭的、社会的、学業的、職業的または他の重要な機能領域において著しい障害をもたらしている。
- 上記のような内容が、少なくとも12ヶ月間にわたって明らかであること。
1,2,4番は明確な基準がありますが、3番は「著しい障害」という少し曖昧な表現ですね…
わたしは1,2,4番の基準を満たしていますが、家族とは普通に話をしますし、半年に一度ではありますが通信制高校に行って単位を取得していましたので、ゲーム障害とは違うのでしょうか?
3番の項目に関しては、生活環境や第三者の判断が大きく左右しそうだと感じました。
個人的にではありますが、3番の項目が明確になるように、具体例をあげてみました。
著しい障害の具体例
- 食事を摂取しない
- 睡眠を取らない
- 家族に暴言や暴力を働く
- 長期間、家庭で決めたルールを破る
- 聞く耳を持たない(コミュニケーションを取らない)
- やつあたりによるゲーム以外の物品破壊
- 課金で生活資金に手を出す
- 長期間、遅刻や欠席をする
- 長期間、仕事や学業に手がつかなくなる
- 単位の取得や卒業ができない
上記のような内容ですと、個人的、家庭的、社会的、学業的、職業的に著しい障害をもたらしていると言えそうです。
かなりハードな内容を選んだつもりですので、長期に渡って1つでも当てはまるなら治療に乗り出した方が良いかと思います。
なぜゲーム障害になるの?
ゲーム障害とは何かは理解できました。
しかし、なぜゲーム障害と言われるまでになってしまうのでしょうか?
わたしも病気にかかったようにゲームをするので分かりますが、その理由はとても単純で「他のことよりゲームが楽しいから」です。
細かく分けると、以下のようなパターンがあるかと思います。
- 学校や会社に行くより、ゲームをしている方が楽しい。
- テレビや映画、漫画よりも、動かせて体験感があるゲームの方が楽しい
- 家族と話すより、ゲームを介して外の人と関わる方が楽しい
- 外で遊ぶよりも楽しい
- 勉強よりも楽しい
こういう風に並べてみると、ゲームが持つ中毒性の怖さが分かりますね…。
しかし、ゲームが好きな人からしてみると、これらは完全な事実になります。
ここまで思っているゲーム障害者を治療することは可能なのでしょうか?
続いて治療方法について見ていきます。
ゲーム障害の治療法って?
かなり治療が難しそうなゲーム障害ですが、いったいどんな治療法を行うかを調べてみました。
ゲーム障害の治療法
- なぜゲームが必要なのかを考える
- 費やした時間など、過去のマイナス面を振り返る
- これからの生活や人生を考える
こういった治療をカウンセラーの方と一緒に行うようです。
自発的に考えるものが多いですね。
一見「それだけ?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、この対処法はかなり有効だと感じます。
ゲームをプレイしているときに、誰かに「時間になったからやめなさい!」などと言われると相当なイライラとストレスが溜まりますし、最悪反発します。
だって、やめるべきだということは自分でも分かっているんです。
だからこそ、ゲーム障害が依存症として認定されたのだと思います。
依存症になっている以上、外からどれだけ言っても治りません。
自分を変えられるのは自分だけ、行動からではなく、根本にある認識から変える必要があります。
なぜゲームが必要なのかを考える
ゲームクリエイターのわたしですら普段の生活にゲームは全く必要ないと思っています(笑)
大切なこと他にたくさんありますからね。
好きで遊ぶ人は「たかがゲーム、されどゲーム」という程よい気持ちが大切だと思います。
わたしはそれでゲーム以外のことも楽しめるようになりました。
費やした時間など、過去のマイナス面を振り返る
ソーシャルゲームでの課金や時間を振り返り、時給換算してゲーマーが阿鼻叫喚する…というのもネットではよく見る光景ですね(笑)
これをきっかけにゲームをやめたという事例はよく聞きます。
これからの生活や人生を考える
ゲーム以外にやりたいことがあるなら、それを宣言する場になるので、「言っちゃったからには頑張らないと!」という気持ちになるかもしれません。
わたしのように、「ゲームクリエイターになりたい!」と思っちゃったら治療が大変ですが、そこは捉え方次第でしょうか。
ゲームクリエイター歴4年のまだまだ浅いわたしですが、過去のゲームプレイ経験が制作に活かせています。
ゲームプレイが「将来のために勉強している」とまでは言いませんが、そういった夢を持つならゲームばかりやるのも悪いことではないかと思いますね。(もちろん節度は守りましょう)
まとめ
正直に言いますと、ゲーム障害と聞いて「またゲームを悪者にして…」と最初は思っていました(笑)
しかし、調べていくと、ゲームのしすぎで死亡する人が出たり、家庭内暴力に発展したという事例もあります。
そのレベルまで達すると、悲しいですがやっぱり「依存症」「障害」と言うしかないですね…。
最後にあらためて、わたしが思うゲーム障害の危険項目をまとめておきます。
ゲーム障害の危険項目
- 食事を摂取しない
- 睡眠を取らない
- 家族に暴言や暴力を働く
- 長期間、家庭で決めたルールを破る
- 聞く耳を持たない(コミュニケーションを取らない)
- やつあたりによるゲーム以外の物品破壊
- 課金で生活資金に手を出す
- 長期間、遅刻や欠席をする
- 長期間、仕事や学業に手がつかなくなる
- 単位の取得や卒業ができない
現代では、ネット依存専門(ゲームを含む)のクリニックなどがあります。
再度お伝えする形にはなりましたが、長期に渡って1つでも当てはまる項目があるなら受診した方がいいかと思います。
ゲームが好きで、作るところまで来たわたしですが、やっぱりゲームが良くないものとして扱われるのはつらいです。
遊ぶ方に伝えたいのは「たかがゲーム、されどゲーム」ということです。
好きという気持ちも大切にして、節度を持って楽しむことが、長く遊び続ける法則だとわたしは思っています。